著者:早見 和真
出版社:小学館
出版社:小学館

こんな人におすすめ
子どもの部活や習い事に関わる親世代。 そして、かつて部活に打ち込んだ記憶のある人。 高校野球が好きな人にも、きっと刺さる一冊です。
読んだきっかけ
本屋で見かけたときから気になっていた一冊。 甲子園が好きで、毎年なんだかんだとチェックしてしまう身としては、 このタイトルには心惹かれました。
どこに何を感じたか?
かつては部活に打ち込んだ“息子”として、 今は2児の“父”として読む本。 放っておいてほしかった昔の自分と、 つい口を出したくなる今の自分が重なりました。
甲子園を目指す物語はたくさんあるけど、 これは親、それもシングルマザーの目線で描かれる珍しい作品。 しんどさもままならなさもあるけれど、 それでも進もうとする姿に胸を打たれました。
甘いだけじゃない。 ちょっと苦みのきいた、 大人のプリンみたいな物語でした。
どんな本だった?誰かに伝えるなら
“息子”という生き物の不思議さが見えてくる本。 自分が息子だったからこそ、気づかなかった視点がたくさんあった。
そして「親もまた悩みながら走ってる」 そんな姿がとてもリアルに描かれていて、 きっと誰かの背中をそっと押してくれる気がします。
自分に何をもたらしてくれた?
子どもの未来に、選択肢を残してあげたい。 大人として、そういう目線を持てるようになりたい。
自分で限界を決めてしまいそうなとき、 誰かの言葉やまなざしが、もう一歩の勇気になるかもしれない。 この本を読み終えて、そんな風に感じました。
次に読むなら
同じ作者の『店長がバカすぎて』も気になっていた一冊。 タイトルに惹かれていたけれど、 この本を通じて「この人の本、もっと読んでみたい」って思えました。