#4 行きたくない夜に

ようこそ、喫茶モヤモヤへ。
ここは、仕事や人生の中で抱えたモヤモヤを、コーヒーに混ぜるみたいに言葉にして置いていく場所です。
今日も少しだけ、胸の内を。

明日、仕事に行きたくない。
そんな気持ちになる夜、ありますよね。私もよくあります。
頭では「行かなきゃ」と分かっているのに、心がまったくついてこない。
このまま布団の中で時間が止まればいいのに、って思う夜。

でも、そう感じるのは、ちゃんと頑張ってきた証拠だと思います。
何もしていない人は「行きたくない」とは思わない。
頑張って、気を遣って、我慢してきたから、
「もう少し休みたい」って心が言っているだけなんですよね。

私もそうだけど、嫌なことから逃げるには「環境を変えるしかない」と思いがちです。
もちろん、それも立派な方法。環境を変えて救われることは確かにあります。
でも、もし今すぐ動く気力がないなら、無理して変えなくてもいい。
環境を変えられない夜は、「見方」を少し変えてみるだけでもいい。
それだけで、心がほんの少し軽くなることがあります。

たとえば、評価に縛られて苦しくなるとき。
「ちゃんとやらなきゃ」「結果を出さなきゃ」と思うほど空回りして、余計にしんどくなる。
でも、ふと気づきました。
評価するのは自分じゃない。
だったら、自分の中で納得できるようにやればいい。
「出し切った」「今の自分にはこれで精一杯だった」――そう思えるなら、それでいい。
結果よりも、自分の納得を大切にした途端、心の鎖が少しゆるみました。

人の目が気になるときも、同じです。
「嫌われたくない」「全員にいい顔をしなきゃ」と気を張り続けて、心がへとへとになる。
でも、全員に好かれる人なんていない。人気者にだって必ずアンチがいる。
それに、自分だって苦手な人がいても、四六時中その人のことを考えているわけじゃない。
――たぶん相手も同じです。
そう思えた瞬間、「まあ、嫌われてもいいか」と少しだけ力を抜けました。
“分かってくれる人がいれば、それでいい”。世界が少し優しくなります。

“見方”を変えるための小さな習慣も効きます。
朝、出勤前に空を見上げて「今日の雲、意外ときれいだな」と思ってみる。
私はよく本を読みます。登場人物の考え方や失敗に触れると、
「自分の見方がすべてじゃないんだ」と思えるから。
本が苦手なら、映画でも音楽でも、人の話でもいい。
自分以外の視点に触れると、“今の自分”を少し客観的に見つめ直せる瞬間が生まれます。

誤解しないでほしいのは、これは「我慢しろ」という話ではないこと。
無理やりポジティブになる必要もありません。
見方を変えるというのは、現実を無視することじゃなく、
現実に飲み込まれないための整え方です。
嫌なことを消そうとしなくていい。ただ、少し距離を置いてみる。
「まあ、いっか」と小さくつぶやくだけでも、明日の朝の気持ちは少し変わるかもしれません。

明日が来るのが憂鬱な夜は、まず自分に「よく頑張ったね」と言ってあげてください。
そして、深呼吸をひとつ。今は、何も変えなくていい。
明日を“少し楽に迎えるための夜”にすればいい。

どこに行っても嫌なことはある。
でも、見方を変えれば、その中にも小さな「救い」は見えてくる。
明日は、少しだけ自分に優しく働けますように。