曝け出すカッコ良さ「かすり傷も痛かった」読書感想

作者:箕輪 厚介

出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎

成功も失敗も書かれていて共感出来る。自分にはここまで失敗を曝け出す勇気はない。そこにカッコ良さを感じた。

この本を読んだきっかけ

前作の「死ぬこと以外かすり傷」を数年前に読んでいたので。その時は憧れや自分はここまで出来ないなとか思いつつ、どこかでカッコ良さを感じていた。そこから数年。いろいろ賑わせて今回の本。気になりますよね。

どこに何を感じた?

前作の項目に対して、今の作者の今の考えや思いが書かれている。その対比で読める本の構成が面白く、新鮮だった。作者曰く、「赤本と青本」の説明がしっくりくる。時代のトップランナーだった作者の過去と今。だから言葉に重みがある。自分は駆け上がった経験は無いけど、作者も子育てに大変さを感じるなど共感できる部分も出てきて、今作で自分の普通の生き方も肯定された気がした。

誰かに伝えるならどんな本っていう?

人生のジェットコースターを体験できる本。駆け上がって、落ちる。こんな体験はそうそう出来ない。読書の醍醐味です。書いてくれた作者に感謝。ぜひ前作を読んで今作を読んで味わって欲しいです。人は変わっていい。結局お釈迦様の掌の中かもしれないけど、それでも恥ずかしながらも走り抜くカッコ良さをこの本は教えてくれた。

今の自分に何をもたらしてくれた?

今を思うままに生きる。その勇気をくれた。そうして走り抜いて振り返る。その時、思う事あれば何か残せばいい。自分もそういう生き方をしていきたい。

次に読むなら

もし読んでいないなら前作の「死ぬこと以外かすり傷」をぜひ。
色んな人生を体験するなら、にしおかすみこさんの「ポンコツ一家」もおすすめです。