出版社:幻冬舎

こんな人におすすめ
体や家族、自分のこれからをゆっくり見つめ直したい人に。
読んだきっかけ
テレビでも見かける、話が面白くて頭のいい元官僚の経済学者。
そんな「人生の達人」のような人が、もし余命を宣告されたら。
その時どんなことを考えるのか、知りたくなりました。
どこに何を感じたか?
子どもたちの世代のために、もっといい国にしたい。
そんな持論を語る場面では、やはり経済学者としての視点を感じました。
でも、それ以上に心を動かされたのは、著者の人生観や趣味、日々の考え方でした。 想像していた“賢い人”のイメージとはまるで違っていて、驚くほどアクティブで多趣味。 行動力にあふれ、とても魅力的な方だなと感じました。
経歴から勝手に作り上げていたイメージは、自分の中の偏見だったのかもしれません。 なかでも印象的だったのは、 「闘病生活において、体力があることが大きな支えになる」という言葉。 趣味のおかげで体力に自信がついたという話に、体の大切さを改めて考えさせられました。
どんな本だった?誰かに伝えるなら
これからの暮らし方や、生き方そのものを見つめ直したいときに読みたい一冊です。
余命を宣告された著者の姿を通して、 「もし自分だったら、どう生きるだろう?」と自然と考えさせられました。 その一方で、病を知る前の著者の生き方が本当にアクティブで、驚かされます。
自分にはまだまだ“余白”がある。そう思わせてくれる力があります。 無理せず、でも心に正直に。 興味のあることに素直に向かってみてもいいかもしれない。そんな風に背中をそっと押してくれる本でした。
自分に何をもたらしてくれた?
一番心に残ったのは、「体が資本」という言葉の重みでした。 だからこそ、できることから始めようと思い、 最近はウォーキングや筋トレを少しずつ取り入れています。 アンチエイジングも兼ねて、コツコツ自分の体を整える日々です。
そしてもうひとつ。 著者が子どもたちに「自分がいなくても大丈夫なように」と 自立を促している姿に共感しました。 自分も、なるべく口を出しすぎずに、 子どもが自分で考えて選ぶことを見守っていきたい。そんな風に、あらためて思いました。
次に読むなら
この本を読み終えて思ったのは、 「じゃあ、健康寿命を伸ばすには何をすればいいんだろう?」ということ。
そんな時に気になったのがこちらの一冊。 堀江貴文さんの『金を使うならカラダに使え。』です。 予防医療って、これからの時代を生き抜くヒントかもしれません。